イベント報告2022 | 兵庫県ユニセフ協会 | 公益財団法人日本ユニセフ協会 協定地域組織


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イベント報告

実施しましたイベントのハイライトを載せています。どうぞご覧ください。

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イベント報告(2022年)


第44回(2022年)
ユニセフ ハンド・イン・ハンド

 街頭募金活動


ハンド・イン・ハンドとは、政治、宗教などに関係なく、「手に手をとって」世界の子どもたちのしあわせと明るい未来を実現させるために、一人一人がボランティアとして参加するユニセフ募金活動です。1979年の国際児童年にはじまり、今年で44回目を迎えました。

今年のテーマは

世界の子どもたちを取り巻く状況は、新型コロナフウイルスのパンデミックを境に大きくかわりました。
多くの家庭が収入を失い、1億人以上の子どもが新たに貧困層に陥りました。飢餓の影響を受ける人口は8億人を超える、記録的水準となっています。 命を支える医療や福祉にアクセスできない子どもたちが増えているのです。

兵庫県ユニセフ協会では、3年ぶりに街頭で募金を呼びかけました。
会場/日時  住吉/11月11日・11月26日・12月3日 、明石/12月24日 、元町/12月24日


2022国際理解講座④

映像で知る戦争と子どもたち

― 中東・ウクライナの現場から ―

講 師 玉本英子さん(ジャーナリスト、アジアプレス大阪オフィス所属 )
日 時 12月3日(土)
会 場 コープこうべ生活文化センター/オンライン
参加者 83人
主 催 兵庫県ユニセフ協会

このたびの国際理解講座④では、7月から8月にかけてウクライナ、オデーサを中心に取材された玉本さんにお話しいただきました。

人口約4000万人、日本の約1.6倍の国土を持つウクライナはかつてソビエト社会主義連邦(ソ連)の中のひとつの国でしたが、1991年のソビエト連邦崩壊を機に、独立を宣言しました。
そして今年2月、ロシアは、ウクライナがロシア語を話す人々を弾圧している、ウクライナがNATOに加盟すれば敵国になるという理由から、自衛のためと称し侵攻を始めました。

玉本さんは、「戦争と隣り合わせの市民生活」「ウクライナ軍とロシア軍が対峙する最前線」「学校と教師」「アニメ漫画を心の支えにする少女たち」などいくつかのテーマを設け、 子どもたちの暮らしの現状やそこに潜む心の問題などを映像とともに分かりやすく伝えました。

20年間継続取材をしている中東問題では、異教徒に改宗を迫り襲撃する過激派組織イスラム国 ISに触れました。
ヤズディ教徒の女性は戦利品として転売され、強制結婚させられます。母が亡くなり残された孤児たち、ISに拉致され戦闘訓練所に入れられたヤズディの少年たち、子どもたちは被害者になるだけではなく、時に加害者の側に立たされます。彼らの現状、将来についても話しました。

玉本さんは最後に、戦争は始まってしまうと止めるのは難しい。始まる前に止めることができればと話し、私たちも深く考える時間を持つことができました。


2022国際理解講座③

新しいボーダレス

講 師 甲斐信好さん(拓殖大学副学長)
    大津司郎さん(ジャーナリスト)
期 日 11月5日(土)
会 場 コープこうべ生活文化センター/オンライン
参加者 60人
主 催 兵庫県ユニセフ協会

国際理解講座③では、拓殖大学副学長の甲斐信好さん、ジャーナリストの大津司郎さんをお迎えし、それぞれの立場から見えるボーダレスについてお話しいただきました。
甲斐さんの専門は国際政治学、大津さんのコーディネートで、20年にわたりゼミの学生たちとアフリカスタディツアー行っています。大津司郎さんは戦火のソマリアでの取材経験もあるアフリカに精通したジャーナリストです。

甲斐さんは、次のように話しました。
ボーダーというのは国境という意味ですから、ボーダレスというのは国境がないということです。 人の力で国境を変えていこうとするロシアのウクライナ侵攻、国境など関係のなく拡大する新型コロナ感染症。役所で提出する書類には男性女性の記述がなくなりつつあります。 ボーダレスが広がりつつある半面、65歳以上の人のことを高齢者と呼ぶボーダーもあります。

また、アフリカツアーを経験した学生を例に、心のボーダーについても話しました。
今、社会は、受け身から能動へ、体験を通して自分自身が作っている心の壁を取り払うこと、繋がることで、閉じた世界を開いていくことを求めています。


大津司郎さんは失われた20年と言われている日本の現状から話しました。
かつて中国がアフリカへ人を送り込んだ時、日本はどのような気持ちで中国を見ていたでしょうか。

私たちは日本人は、島国で育ち、言語の違う人たち、文化の違う人たちとも一緒に暮らしていません。
世の中には体験しなければわからないことがありますから、だからこそ外へ出て体験して学ぶのです。アフリカツアーもそういう意図から始まりました。 例えば、難民キャンプには、大変さ、苦労を分かっている人たちがいます。こういう人たちもいるんだという事、戦争の向こうにある紛争の事を肌で感じることができます。

ボーダレスな世界、グローバルな社会の一員として、丁々発止渡り合えるようになるには、そのような経験を通して鍛えなければいけません。違う生き方、違う考え方、違いは力とか武器になります。人材への投資も必要です。


2022国際理解講座②

地球のステージ

講 師 桑山紀彦さん (NPO 法人地球のステージ代表理事、心療内科医、第48回医療功労賞を受賞)
日 時 2022年10月15日(土)
会 場 兵庫県立尼崎の森中央緑地大芝生広場
主 催 兵庫県ユニセフ協会
共 催  (公財)兵庫県園芸・公園協会
協 力 フジトランスポート株式会社  
※本講座は、(公財)兵庫県国際交流協会民間国際交流事業から助成を受けて開催しました。

秋の抜けるような青空の下、大きな芝生広場に設けられたトラックステージで、桑山紀彦さんのライブコンサートが行われました。
60を超える国や地域を歩き、国際医療支援活動を続けてきた桑山さんは、ステージのスクリーンに映し出された映像と音楽と語りで、世界の紛争地や被災地で出会った人たち、逆境の中でも逞しく明るく生きる子どもたちのことを伝えました。
もうすぐ4000回を迎える地球のステージ。これまで何を大切にしてきたのか、これからも大切にしたいのか、桑山さんは丁寧に語り掛けました。

いつもの室内の真っ暗な中で映し出される映像とは違った今日の地球のステージ、参加されている皆さんの聞き入る姿が印象的でした。 ステージ終了後には、サプライズでヨガを楽しみました。


平和学習会

私たちの社会は 私たちの手で つくっていこう!

講 師 高橋悠太さん
日 時 2022年9月25日(日)
会 場 兵庫県民会館
参加者 42人
主 催 兵庫県ユニセフ協会

【プロフィール】
広島県福山市出身。「KNOW NUKES TOKYO(ノ― ニュークス トーキョー)」共同代表。「カクワカ広島」(核政策を知りたい広島若者有権者の会)共同代表。大学4年生。 学生時代から被爆者の話を聞くなどの平和の活動に取り組む。大学進学のために上京し、核や平和の問題について考える場がないことに危機感を覚え、仲間と共に「KNOW NUKES TOKYO」を創り共同代表を務める。


兵庫県ユニセフ協会は、9月26日の「核兵器廃絶国際デー」を前に高橋優太さんをお迎えし平和学習会を行いました。

高橋さんたちは、先の6月には第1回核兵器禁止条約締約国会議、8月には核兵器不拡散条約(NPT)再検討会議に参加しました。

核兵器禁止条約締約国会議には約1000人が参加し、そのうち市民参加が500人、その1/3が30歳以下の若い人たちでした。核実験が繰り返された国の若者は、核兵器は人間が人間らしく生きるための必要なものを根こそぎ奪い取っていく悪魔の兵器だと言います。 高橋さんたちは、被爆者の皆さんが証言を行う場を作りました。被爆者の厳しい現実を聞いた若者は、日本政府はなぜ会議に参加していないのか、被爆者支援はどうなっているのかなどの鋭い質問を投げかけました。 国々、人々によって温度差のある認識を共有していくことが大きな課題だと感じました。また、外交官をはじめ参加者に自分たちの課題を提言したアドボカシー活動では成果を実感できました。

現在91か国が核兵器禁止条約に署名しています。
会議には正式な加盟国でなくてもオブサーバーとして参加でき、オランダ、ドイツなどは自国の安全保障上の立場を説明し、締約国やNGOとの意見交換を目指す姿勢を示していました。 日本はどうでしょうか。政府は「私たちは核保有国と非保有国との橋渡しをする。まだ核保有国が含まれていないから 核兵器禁止条約には参加しない」として、今回のオブザーバー参加を見送りました。

NPT 再検討会議は、残念ながらロシアの反対により最終文書を採択できずに閉幕しました。
高橋さんは、今回の岸田さんのスピーチの中に「非人道性」ということの発言もなく、日本としての役割がどんどん薄まっていると感じました。 また、核保有国と非保有国との橋渡しをするのであれば、核兵器禁止条約締約国会議へも参加すべきだったと思いました。

高橋さんは次のように呼びかけました。核兵器が使われるとあらゆる人々に影響が出ます。核政策を決めているのは大人たちです。 私たちはその決定のツケを回されているではないのかという問題意識があります。違った価値観もありますが、それでも私たちが生きていきたい社会を、私たちの手で作っていきたいという思いがあります。 そういう仲間たちが集ったからこそ、私はこうして動き続けられることができます。先ず知るということ、 そして地元の議員も含め政策を決める人たちと対話し、共に考えていきましょう。


映画「ちむぐりさ」&西尾慧吾さんトーク

映 画 ちむぐりさ -菜の花の沖縄日記-
    沖縄テレビ放送 開局60周年記念作品、第38回「地方の時代」映画祭グランプリ受賞、2018年日本民間放送連盟賞・報道番組部門優秀賞受賞 
トーク 西尾慧吾(けいご)さん
    米イエール大学在籍、沖縄戦遺骨収容国吉勇応援会・学生共同代表、 「遺骨で基地を作るな!緊急アクション!」呼び掛け人

日 時 2022年8月11日(木・祝)
会 場 西宮市大学交流センター(ACTA西宮 東館6階)
参加者 74人
共 催 コープこうべ

映画「ちむぐりさ」-菜の花の沖縄日記-
映画「ちむぐりさ」は、家族のもとを離れ、沖縄での高校生活を選んだ菜の花さんが、故郷の新聞コラムに書き続けた『菜の花の沖縄日記』を映画化したものです。
菜の花さんは、彼女が通うフリースクールに併設されている夜間中学に通うおじいやおばあたちとの交流を通して、彼らの明るさの裏側にある戦争の傷跡を知らされる。 沖縄では現在も米軍基地があるがゆえの事件や事故が多発。彼女は現場に足を運び、そこに住む人々の声に静かに耳を傾けた。

見聞きし感じたことを素直に綴った沖縄の姿はストレートに伝わってきました。基地があるがゆえに起きた事件や事故を描きながらも、騒然とした感じのない穏やかドキュメンタリー。それだけに「ちむぐりさ」という言葉が心に残りました。 沖縄の言葉で「ちむぐりさ」とは、あなたが悲しいと、私も悲しい」という共感の言葉です。


トーク「ヤマトンチュとして沖縄に向き合う」 -“遺骨土砂問題”に取り組んで-
西尾さんは、高校の修学旅行で訪れた沖縄が抱えている問題を知り、とりわけ辺野古基地建設の埋め立てに遺骨土砂を使用しないよう訴えてきました。
今日はスライドを使い、「遺骨土砂問題」について、現状と今後の流れについて話しました。 210を超える地方議会では、遺骨土砂問題に関する反対意見書を採択していますが、国は動いていません。
日本のわずか1%の人々が住む沖縄に全国の米軍専用施設の7割があります。人々は基地関連の問題に不安を抱いています。沖縄の問題は他人事ではありません。「皆さんの地域でも運動を!」と市民活動への参加を訴えました。


沖縄返還50年を迎え、沖縄のリアルな状況を知るとともに、今の自分に何ができるか考える時間になりました。



設立20周年記念 國井修さん講演会

世界を変えるのは私たち一人ひとりの行動

-世界を知り 今を全力で生きる公衆衛生の専門家に学ぶ-

講 師 國井修さん
日 時 2022年7月30日(土)
会 場 兵庫県民会館
参加者 会場68人/オンライン108人
主 催 兵庫県ユニセフ協会

今回の講演では、長年に渡り世界で、感染症、紛争、災害などの脅威と戦ってきた経験を、多くの写真や資料と共に聞き、いかに地球と人類双方の健康を守りながら生きていくことが生きていくか、 どのような未来を見据えて行動すべきかということについて考えさせられました。ハイブリッド開催ということもあり日本各地はもとより海外からの参加もありました。

医師。ユニセフ、世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)などを経て、2022年3月から、グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)CEO。世界110カ国以上で人道支援、感染症対策など保健医療活動に従事。第54回吉川英治文化賞等を受賞。 著書に『人類VS感染症 新型コロナウィルス-世界はどう闘っているのか』など。

國井さんは、僻(へき)地診療のかたわらNGOを立ち上げ、国際緊急医療援助等に携わってきま した。
その後ユニセフに入り海外支援に専念します。たとえ危険が多くとも、最も支援を必要としている人に保健医療サービスを届けることができる機関として、ユニセフを選びました。 無政府状態で内戦が続くソマリアでは、職員の安全のため頻繁に移動手段やルートを変え、ゲリラに一定期間の停戦をしてもらい、その間に全土に渡るワクチン接種や栄養治療などの子どもの死亡を低減させるキャンペーンを行いました。
2013年から9年間はグローバルファンドを通じて世界の三大感染症(マラリア、結核、エイズ)対策と保健システム強化に注力し、これまでに世界で4400万人以上の命を助ける活動を支えてきました。

今回のCOVID-19 は、第二次世界大戦以降最大の危機といわれていますが、世界にはさらに多くの人命を奪う病気があります。
年間の感染者数をみると、2020年COVID-19では8500万人ですが、地球温暖化で感染が広がっているマラリアは2021年2.2億人でした。また、潜在的な結核の感染者数は2016 年17億人で 、世界の4人に1人は免疫機能が低下すれば結核を発症する可能性があります。
アフリカのみならず東ヨーロッパでもエイズや結核は多く、品質の悪い薬や中途半端な治療により耐性菌ができ、薬が効かなくなってしまいます 。ウクライナは世界で二番目に新規結核患者の中の薬剤耐性結核の割合が多く、グローバルファンドにおいても重点国でした。

COVID-19ワクチンは1年以内で開発され、有効な治療薬もでました。画期的なことです。ところが残念なことに、日本での開発はなかなか進みませんでした。様々な背景があります。 世界には年間20億人もの感染者と200万人もの死者が発生する結核やマラリア、そして顧みられない熱帯病(NTDs)がありながら、治療薬やワクチン、診断・検査法がないものもたくさんあります。その研究開発促進のために、日本政府、ゲイツ財団、ウェルカム財団、民間企業などが官民で連携協力して創設したのがグローバルヘルス技術振興基金です。国内外から160以上の組織が参加・協力し、新薬開発を進めています。

地球温暖化や環境破壊は、新たな感染症の流行や既存の感染症の再燃を引き起こし、わたしたちの健康に大きな影響を与えています。人間を地球全体の生態系のひとつと考え、今世界で起きていることに関心を持ち、正しい情報をもとに、自分事として自分で考えて未来を見つめながら行動することが大切です。

※オープニングでは、竹内海人さんによるクロマチックハーモニカの演奏がありました。
情熱のこもった素敵な音色が会場を包みました。

※この講演会は「公益信託兵庫県婦人会館ユネスコ基金」の助成を受け開催しました。


ユニセフパネル展

子どもたちの緊急事態 -自然災害と紛争-

日 時 2022年7月19日(火)-29日(金) 
会 場 コープこうべ生活文化センター 1階 展示室
協 力 大阪ユニセフ協会


世界では、4人にひとり(5億3,500万人)の子どもが紛争、不安定な情勢など、緊急事態下の国や地域で暮らしています。
干ばつや超大型のサイクロンや台風などの自然災害に見舞われた子どもたちやウクライナ危機により戦渦に巻き込まれ故郷を追われる子どもたちの状況、そこでのユニセフの支援活動を紹介しました。

激化する武力攻撃を逃れるために首都キーウから列車に
乗り込む人々(ウクライナ)


2022国際理解講座①

未来を変える、平和をつくる

講 師 マーサ・ターケットさん
日 時 2022年6月18日(土)
会 場 兵庫県民会館
参加者 44人
主 催 兵庫県ユニセフ協会

講演会には、マーサを支える会の方々、今までマーサさんを見守って来られた方々、高校生の参加もあり、皆さんの声もお聞きできました。私たちの生き方を考える素晴らしい時間になりました。

リベリア共和国は西アフリカに位置し、1847年にアメリカから移住してきた解放奴隷たちによって建国された歴史ある国です。
アフリカでは、冷戦終了頃から民族の違いなどが原因で紛争が起こり始め、 リベリアでも1989年から国連の介入で終戦するまでの14年間にわたって内戦が繰り広げられ30万人が命を落としました。

マーサさんは11歳の時に難民キャンプで暴行を受け歩行困難に。自力では動けない、誰からも見放された、そんな絶望にあった時に出会ったのが、国境なき医師団の日本人看護師・美木朋子さん。運命の出会いでした。 その後、治療のために来日し神戸市立友生支援学校中等部を卒業、リベリアに帰国し高校を卒業、再来日し2015年立命館アジア太平洋大学に入学しました。 父の「教育は武器」という言葉もあり、彼女は学ぶことをあきらめませんでした。

その間どれほどの苦難があったか。マーサさんをよく知る参加者の一人は「いつも崖っぷちの人生を歩いていた」と話しました。
マーサさんは、「生きたいけれど生きられない人もいる。辛いことも起きたけれど私は死んではいない。生きられなかった人のためにも生きたい。母は私のことを諦めなかった、自分が諦めたら母に悪い。 これまでの辛かった経験、楽しかった経験が今の自分のアイデンティを作っている。辛い経験もあったから今があり、前向きに生きていける。それがあるから強い人になれた。経験は必要だと思う」と語りました。

マーサさんは、入学後、リベリアの教育サポートグループ「マーサミッションアフリカ」を設立し活動しています。また、大学院の卒業を秋に控えた今、紛争の影響を受けた人を助ける仕事をしたいと歩み始めています。


ユニセフパネル展

「子どもの権利条約」ってなぁに?

日 時 2022年6月1日(水)~13日(月)
会 場 コープこうべ生活文化センター 1階 展示室
主 催 兵庫県ユニセフ協会


「子どもの権利条約」は子どもの基本的人権を国際的に保障するために定められた条約であり、世界中の子どもたちの命と健康を守るために活動するユニセフの活動基盤です。子どもを取り巻く環境が厳しさを増し、子どもの権利への関心が高まっている今、「子どもの権利条約」について、ユニセフ活動とともに紹介しました。


兵庫県ユニセフ協会設立20周年記念

長倉洋海さん講演会

「四角いぼくたちとまあるい地球」

講 師 長倉洋海(ながくらひろみ)さん
日 時 2022年4月16日(土)
会 場 コープこうべ生活文化センター
参加者 110人
主 催 兵庫県ユニセフ協会
※この講演会は「公益信託兵庫県婦人会館ユネスコ基金」の助成を受けて開催しました。

設立20周年記念講演会の第2回目は、長倉洋海さんをお迎えし開催しました。 長倉さんは、世界中で撮影した写真をスクリーンに映しつつ、紛争地や辺境で生きる人々との交流を通して感じた現代社会の姿について、「四角いぼくたちとまあるい地球」と題して話されました。


コンピュータや家や車はどちらかと言うと「四角いもの」、四角形は効率の良い形です。私たちは四角の中で便利に生きています。 人間が便利な生活を求めてきたことは悪いことではありませんが、近代文明というのは資源を取り尽くす文化で、森林を伐採し、動物を追いやり、トン当たり数グラムの金を得るため地下数千メートルも掘っています。人間の欲望の成せる技です。

一方、丸は不思議です。円周率は無限に続き、地球そのものも丸く、人と人が手を繋げば丸い輪になり、上も下もありません。 アマゾン川も「まあるい地球」の一部、自然の曲線を描いきながら流れています。辺境に生きる人たちは大地や地球に敬意を払ってきました。アマゾンのアクレ州に住む民族は水に生かされ、シベリアの極寒の地で暮らす人たちは飼っているトナカイに生かされていました。 つい忘れてしまいがちですが、私たちは地球の大地の上で生かさているのです。
現在、環境破壊やロシアによるウクライナ侵攻など深刻な問題が発生しています。地球の歩む速さと人間が進めてきたスピードとのずれが今の状況を生んでいるのかもしれません。 相手を傷つけることは自分の魂も傷つけることになること、欲望の行きつく先では、結局、私たちがそのツケを払うことになるのではないでしょうか、と話されました。


そこに生きる一人ひとりの人間がどう考えるか、そして、みんなが「まあるい輪」に加わることでつくられている地球の平和。それをもう一度かみしめることは、とても大切なことだと思います。 地球の叫びが聞こえるような新しい視点で、社会的な課題を自分事として考える機会として、改めて生き方が問われる時間となりました。長年、長倉さんを通して世界をみ続けてこられた遠方からの参加者の方も多く、和やかな中にも活気あふれる講演会になりました。


【プロフィール】
写真家。1952年、北海道釧路市生まれ。紛争地や辺境に暮らす人々を撮影。『マスード 愛しの大地アフガン』(JICC出版局)で土門拳賞、「人間が好き-アマゾン先住民からの伝言」で産経児童出版文化賞受賞など、受賞多数。



世界のともだちと心をつなごう

第20回 ユニセフのつどい

ユニセフのつどいは、子どもたちの未来をともにつくる兵庫県ユニセフ協会のお祭り。新型コロナウィルスが拡大と収束を繰り返す中、今年は2日間に分散して開催しました。

日 時 2022年3月6日(日)、3月12日(土)
会 場 コープこうべ生活文化センター 、オンライン
主 催 兵庫県ユニセフ協会
協 賛 神戸YMCA、神戸YWCA
後 援 兵庫県教育委員会、神戸市教育委員会、(公財)兵庫県国際交流協会、 JICA関西、兵庫県子ども会連合会、コープこうべ
*ユニセフのつどいは、公益信託兵庫県婦人会館ユネスコ基金助成事業です。

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活動リレートーク&ワイワイ交流会

■日 時 2021年3月6日(日)13:30-15:30
■会 場 オンライン(Zoomを使用)
■参加者 35人
■話題提供者 大津司郎さん(ジャーナリスト)、高須千穂さん(学生)、田賀朋子さん(ジャムタン)、
       永遠瑠マリールイズさん(NPO法人ルワンダの教育を考える会)、福谷真知子さん(ネパール虹の家)

国内外で支援活動を実践している皆さんとずっと繋がっていたいという思いから、オンラインでの交流会を開催しました。
活動紹介リレートークでは、5人の方からリレー形式で活動を紹介していただきました。ワイワイ交流会では、Zoomの機能を使い、6~7グループに分かれ3回のセッションを持ちました。皆さんと多くの交流ができ、新しい出会いを通じて繋がっていきました。

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第20回 ユニセフのつどい

■日 時 2021年3月12日(土)
■会 場 コープこうべ生活文化センター ホール、オンライン(Zoomを使用)
■参加者 会場100人/オンライン30人

ユニセフのつどいは20回を迎えることができました。これはとりもなおさず、兵庫県ユニセフ協会が設立20周年を迎えたという事でもあります。これまで支えてくださった皆様、本当にありがとうございました。

つどいでは、(公財)日本ユニセフ協会専務理事の早水研さんからオンラインで祝辞をいただき、UNICEと(公財)日本ユニセフ協会から生活協同組合コープこうべ、故竹本成德さん、事務局長、ボランティアの皆さんへ感謝状を頂戴しました。 また、ご参加の皆さんには20周年記念クリアファイルに資料を入れてお渡し、新たに制作されたこれまでの20年を振り返る動画を見ていただきました。
そして、前半の司会は、ユニーズ(兵庫県ユニセフ協会学生ボランティア)OBが東京から駆けつけ務めてくれ、後半は、高校を卒業したばかりのユニーズの3人が務めてくれました。
老いも若きも、懐かしい人とも初めてお会いする人とも親交を深めることができたつどいでした。「やっぱりつどいはいいね」という声があちらこちらで聞こえてきました。


  ▶講演会 「子どもがまん中」地球のどこで生まれても~アジアでそして日本で~
    講師 浜田進士さん(子どもの権利条約総合研究所関西事務所長、子どもの権利条約関西ネットワーク共同代表、自立援助ホームあらんの家&ミモザの家統括施設長)
  ▶パフォーマンス「大地の鼓動~ンゴマアフリカ
    演奏 大西匡哉(まさや)さん(ケニア伝統太鼓ンゴマ奏者、ドゥルマ民族の村で伝統文化継承者スワレ・マテラ・マサイ氏に8年間師事)
  ▶マルシェ(12:00~12:30、14:20~)
    出展ブース
     ◎ 石光商事株式会社 https://www.ishimitsu.co.jp
     ◎ マゴソスクールを支える会  http://magoso.jp
     ◎ ミャンマー関西  http://mmr-kansai.com
     ◎ NPOネパール虹の家  https://www.facebook.com/golaypritam
     ◎ バオバブ  http://www.baobab.co.jp
     ◎ NPO法人ルワンダの教育を考える会  http://www.rwanda-npo.org

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講演会
「子どもがまん中」地球のどこで生まれても~アジアでそして日本で~

講師:浜田進士さん(子どもの権利条約総合研究所関西事務所長。子どもの権利条約関西ネットワーク共同代表。自立援助ホームあらんの家&ミモザの家統括施設長。)

浜田さんは1985年~1992年、日本ユニセフ協会の職員として働いておられました。その間の1989年に国連総会で「子どもの権利条約」が採択されました。
子どもの権利条約は「子どもにとって何が一番大切」で子どもをどのように支援するべきかを示した「国際的な決まり」です。ユニセフも当初は子どもの保護、5歳未満の生存率改善や栄養・医療・教育支援を推進していましたが、 1996年頃から「子どもの権利条約」の理念である「尊厳ある人としての子ども」を前面にして活動しています。子どもの権利の主人公は子ども自身、子どもが真ん中にあります。



浜田さんがバングラデシュで出会った路上で商いをしているストリートチルドレンは、こちらの思い込みで「お釣りはいらない」と言ったら、それを拒否しました。 彼らは自分の力で現在を生きており、尊厳ある存在でした。また、保護のため施設に連れて行った子どもたちの何人かは、すぐに逃げ出してしまいました。彼らは仲間と自分自身の安らげる場所を大切に考えているのでした。

大人の子どもたちに良かれという思い込は、子どもたちの考えと同じではないのです。子どもの事は子どもに聴いてみないと分かりません。日本の自治体でも、子どもの声を聴き、子どもに関する条例を制定する街づくりが始まっています。




兵庫県ユニセフ協会設立20周年記念

安田菜津紀さん講演会

写真で伝える命の重み -多様性、人権を子どもたちの姿から考える-

日 時 2022年2月20日(日)
講 師 安田菜津紀さん
参加者 150人
主 催 兵庫県ユニセフ協会

20周年記念講演の第1回目は、安田菜津紀さんをお迎えしウェビナーで開催しました。

安田さんは、写真を通して皆さんに現地の方々と出会っているような感覚に近づいていけたらと、話を始められました。
2011年3月に東日本大震災が起こり、時を同じくしてシリアの戦争が始まりました。
シリアでの戦争は今なお続き、社会生活は破壊され、人口のおよそ半分近くが国内外で何かしらの避難生活に追いやられ、寒い冬には、ようやく逃れてきた避難先で凍死する子どももいます。 ある日突然しかも自分の力ではどうにもならない一方的な力で日常が粉々に砕かれてしまうことがあります。戦争の理不尽さもそこにあります。

一方、岩手県の陸前高田市の仮設住宅で、戦時中の空襲、チリ地震津波、東日本大震災と人生3回目の避難生活を送るおばあちゃんは、私たちは国を追い出されるというところまで追い詰められたことはなかったと話し、 シリアの子どもたちのために衣類を集めてくれました。 世界中からの支援を受け少しずつ日常を取り戻してきたことへの「恩」をシリアの子どもたちに回す「恩送り」です。

安田さんは、日本での在留資格を失い、名古屋の出入国管理在留管理局の収容施設で、適切な治療を受けられず亡くなったスリランカのウシュマさんの取材を続けてきました。 ウシュマさんは何故このような形で命を奪われたのか。私たちの周りを見回した時、多様性とかダイバーシティという言葉がよく使われ、米国のブラックライブズマター(黒人差別)のような酷い差別はないという意見が多く見られますが、 日本社会で本当に中身が伴った言葉として使われているでしょうかと、問いかけました。

世界では100人に一人が、何かしらの形で避難生活を送っています。その半数近くが子どもと言われています。日本で、2020年に難民申請後認定されたのはわずか47人でした。 シリア政府の迫害から日本に逃れてきたジョゼフジュディさんの娘さんは、日本で生まれましたが、事実上の無国籍状態に置かれています。難民認定の壁だけではなく、こうした制度により存在しないことになる、といった問題も生まれています。

子どもの表情は社会の指標のような存在です。景色や子どもたちの表情ある写真、子どもたちの声を通して、子どもたちが抱えている社会的な課題が自分事として伝わってきた講演会でした。


【プロフィール】
認定NPO法人Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル/D4P)所属フォトジャーナリスト。同団体の副代表。東南アジア、中東、アフリカ、日本国内で難民や貧困、災害の取材を進める。




平和学習会

核兵器禁止条約発効から1年を経て

日 時 2022年1月26日(水)
会 場 兵庫県民会館、オンライン
講 師 川崎哲(あきら)さん
参加者 会場 21人 / オンライン 32人
主 催 コープこうべ
協 力 兵庫県ユニセフ協会

講演会は、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の急拡大により、ハイブリッド開催されました。
川崎さんは、核兵器不拡散条約(NPT)に触れながら核兵器禁止条約について分かりやすくお話しくださいました。

川崎さんが国際運営委員及び会長を務める核兵器廃絶国際キャンペーンが推進する核兵器禁止条約は、核兵器を包括的に法的禁止する初めての国際条約で、昨年1月22日に発効しました。 今年3月ウィーンで開催される第一回締約国会議には、米国の核の傘に守られているNATO加盟国のドイツやノルウェーがオブザーバー参加を表明していますが、日本政府は参加に否定的です。

一方、現状では日本は条約に入れないのも事実です。日本の核に関する現状の方針(米国の核の傘)が、核兵器禁止条約で禁止されている『条約で禁止された活動の援助』に当たる可能性があるからです。日本は核の抑止力に疑問を持たなければなりません。

現在、核兵器を保有する9ヵ国は核兵器禁止条約を拒否しており、法的に拘束されていませんが、核兵器禁止条約に多くの国々が加わることで、核兵器は悪であるという国際的な規範が強化されます。 かつて対人地雷やクラスター爆弾が条約で禁止された時も、銀行が関係企業への投資をひかえました。同じことが核兵器でも起きようとしています。 このような流れがどんどん進んで行くと、政治的、社会的、経済面の圧力が強まり、核兵器保有を正当化することが困難になっていくでしょう。

核兵器をなくすのは国家の仕事ですが、私たちにできることがあります。私たちの声を届けること、皆で結束して要望を伝え少しずつ政府を動かして行きましょう。


【プロフィール】
ピースボート共同代表。2017年にノーベル平和賞を受賞した「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」の国際運営委員(2014年~)・会長(2021年~)。 核兵器廃絶日本NGO連絡会の共同代表として、NGO間の連携および政府との対話促進に尽力してきた。第33回谷本清平和賞受賞。








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